6月1日(月)、山城屋は豊後高田市浜町646——創業の地——に戻ります。大分県内の隠れた逸品だけを扱う、小さな専門店として。
理念と覚悟
山城屋七代目の廣田良介です。祖父が倒れ、家業を立て直すため帰郷したのが、人生で一番の決断でした。あれから数年。もう一つの大きな決断を迎えています。

「地元の逸品で、世界を豊かに。」という想いは、大学生のころから変わらず。とにかく大分県の逸品を発信したい。よくある地元称賛ですが、今も続いているからには本物の理念なんだと思います。
少子高齢化が進み、人口は2万人を下回ろうとしているこの町で、実店舗の可能性を模索したとき、商品だけではなく、建物に流れる時間や、空気ごと感じてもらえる場所に賭けてみたいと思いました。
先祖への感謝と100年分の片付け
創業の地である母屋には、数年前まで祖母が一人暮らしをしていました。
かつて日本酒を製造していた酒蔵が併設されており、何人がかりで動かしたのかわからない巨大な桶や、煤けた道具や匂いもそのまま残されていました。

誰も片付けられなかった。そして、たぶん自分しか戻ってこなかった。
埃にまみれながら、一人で大掃除を続ける日々。それは、ご先祖たちがこの地で紡いできた商いの記憶を、一つひとつ紐解くような時間でもありました。
故郷に恩返し
この町には「昭和の町」という観光資源があり、私の帰郷を後押ししてくれた大きな要因でした。
しかし今、店主の高齢化などで商店街の店舗の閉店が相次ぎ、シャッターが増え、静かになってきています。
商いを続ける人間として、次は自分が灯りを消さない側でいたいと思っています。今度は私が魅力的な店づくりを。

「大分県の隠れた逸品専門店 創業160年・山城屋」
大分県豊後高田市浜町646
6/1(月)仮オープン。未完成でも、扉を開けることにしました。ぜひ一度、浜町に来てください。


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